2008年8月に、監査法人系のコンサルティング会社に移り、その後今に至るまでの12年以上、コンサルティングのみで生きています。
今回は、コンサルティング実務の経験から、コンサルタントに求められるマインド面について5つにまとめてみました。
コンサルタントのはしくれとして、常に大切にしていることですが、よければ参考にしてみてください。
1 常に自分の知らないことに興味を持ち学ぶことができる
一言でいえば、知的好奇心というものですが、自分の知らないことに興味を持って学び続けることができるかどうか、という点はコンサルタントにとって、一番基礎になる部分ではないかと思います。
コンサルタントとして生きる醍醐味は、自分がこれまで知らなかった仕事に直面し、大変な思いをしながらも乗り越えることで、仕事を通じて自分の知識や経験値を増やしていけることです。
「仕事を通じて、自分が知らなかったことを知ることができる」
このことに楽しみにを感じる方はコンサルタントに向いていると思います。
一方で、逆に言うと、仕事には常に自分が経験したことがないこと、新しいことが含まれているのですが、このようなことが苦痛に感じる方はコンサルタントには向いていないと思います。
2 チャレンジングな仕事にも手を伸ばすことができる
これは上記1と重複しているところもありますが、コンサルティングは、基本的に「全く」同じ仕事というものはないので、常に新しいチャレンジが伴います。
この際に、「ある程度自分ができそうだ」と思った仕事を、クライアントに「できます」と言い切って受注しなければ、コンサルティングの仕事は受注できません。
そのチャレンジ度合いというのは、状況によって異なりますが、どんどんチャレンジできる人は、コンサルタントに向いていると思います。
3 クライアントの成功と自分の成功を重ね合わせることができる
コンサルティングは、クライアントの成功に対してコミットして、達成することを通じて対価を頂く仕事になります。
このため、クライアントの成功(=クライアントがこのプロジェクトの成果として期待していること)が何なのかを、常に意識し、それに向けて行動することが必要になります。
コンサルティングは、言葉はカッコいいように見えますが、結局のところは「クライアントのために尽くす仕事」です。
そこを理解して、クライアントの成功を一緒になって喜べる方は、コンサルタントに向いていると思います。
4 自分の考えに軸をもっている
コンサルタントは、自分の専門領域においてスペシャリティ(専門的知識)を持っていることが通常です。
そして、コンサルティングという仕事は、その専門領域の課題について、相談を受け、アドバイスをすることを通して報酬を頂きますが、課題に対する策が1つに定まらないことが通常です。
アドバイス内容として、A案、B案、C案が考えられる際に、「自分の考え」に軸がなければ、どの案がクライアントにとって最適なのか判断できません。
クライアントは、A案、B案、C案の3つの策があることを知りたいのではなく、その3つの策のどの案が自社にとって最適なのかを知りたいのです。
自分の考えに軸をもって、それに照らした意見を言える人はコンサルタントに向いていると思います。
5 間違った場合にはすぐに謝ることができる
コンサルタントとして仕事をしていると、どんなに気を付けていても、ミスが発生したり、少なからずクライアントに迷惑をかけてしまうことがあります。小さなミスで済むこともあれば、少し大き目の失敗をしてしまうこともあります。
ミスをした際に、変な方向にプライドが高い方は、なかなか正直に謝ることができない人もいたりします。
間違いは誰にでもあるので、間違った場合、ミスをしてしまった場合には、素直に認めて謝罪をすれば、クライアントもそこまで大きく怒ることもありません。(もちろんミスの内容次第であり、通常起こりうる失敗のケースという前提です)
ミスや失敗を他人のせいにしたり、検討する時間がなかったなどの状況のせいにするのではなく、自分の至らなかった点を認めて、自省することで、自分自身がより良いコンサルタントとなっていきます。
まとめ
自分もまだまだだと自省しながらも、こんな偉そうなことを書いてしまいました。
ただ、これらはコンサルタントのマインド面として非常に重要なところになりますので、これからコンサルタントになりたい方、コンサルタントとして悩んでいる方は参考にしてみてください。